熊野古道〜中辺路

いろいろと書くことはありますが思いつくままかいていこうかと思います。

熊野古道というのはいろいろなコースがあるのですが、今回は中辺路というコースを歩きました。滝尻というところから山に入り、熊野本宮大社がゴールとなります。
旅の目的の一つで、目指すは本宮・新宮(熊野速玉)・那智大社熊野三山すべてへの参拝です。


道しるべもきちんとしていて歩きやすかったです。滝尻に行くのに便利な田辺という町で情報を得ていたら、迷うこともなくペースも楽に作れる、そんなに難しくないコースでした。とはいっても1泊2日のコースでなめていると大変なことになります。峠をいくつもこえていくので、アップダウンもあり登山に近いです。

晴れていたというのも大きな理由でしょうが、マイナスイオンに満たされたすてきな道中となりました。長いだけあって展望台などの見どころもたくさんです♪

以下、画像も含めた回想です(クリックで大きめの画像が表示されます…たぶん)

滝尻王子(中辺路の入り口)まで行くのもバスでかなりかかります。
運転手さんに聞いたところ、富田(とんだ)川という川だそうです。このようなきれいな川をさかのぼっていきます。
鮎川とかいう地名もあり、アユが釣れるんだろうなぁなどと見つめながらバスに揺られておりました。
この熊野古道、水の透明度がどこもここも半端でないです!

途中でのどかな田舎の高校があり、そこに出勤していく女性の英語教師の方とネイティブの講師の方がいらっしゃいました。ベテランらしい女性教師の方が「昨日待ってたのに来なかったでしょ!(怒)」と何やら怒っていらっしゃいました。英語で。若い男性の講師の方はばつの悪そうな感じで「ごめんなさい」と謝っていました。
彼らが降りた後、乗客は自分一人だけ。なんだか不安になってきます。











古道の様子です。土の道だったりきれいな石畳だったり、ものすごいつづら折りの急な峠越えだったりいろいろですが、歩いていて気持ちが良いということは確かです。 
残念ながらところどころ舗装道路の林道がブチっと横切って分断していたり、生活道路となっていたりしていました。
無粋極まりないですが、まぁ、のどかであることには変わりないです。

しかしながら40km弱の道のりを歩こうという人は少なく、一緒の道のりを歩くことになったのは自分を含めてたった3人でした。自然と顔なじみに(笑) 若い女性の方と働き盛りの男性の方でした。
男性の方(仮にSさんと呼ばせていただきます。実は名前を知らずに3日間話していました…)は、近露で一泊した時も宿が同じで一緒に夕食を食べたし、本宮では自分とおなじ湯の峰温泉に宿をとっていたらしく、朝バス停でもいっしょになり、那智に行く時の電車でも一緒になりました。

Sさんについて特記すべきことをいくつかあげておきます。

一つは自分と同じく九州出身でしかも仕事関係の話になり共通の知り合いもいることが判明したことです。なんだか神がかり的な縁がある気がしました。
話す人皆関西弁でききとれなかったりと訛に苦労して孤独感を感じていた中かなり嬉しかったのを覚えています。

Sさんとの出会いもかなり印象的でした。
『この先4時間民家なし』と書いてあるところを一人で歩いていた時で、中辺路を歩き始めて初めてであった同じコースを歩いている貴重な存在でした。男性の足なわけで、挨拶して軽々と自分を追い越していったわけなのですが、それからしばらく歩いていたらなんと前からSさんが荷物も背負わず身一つで走ってきたのです! 
猛スピードで疾走してきたSさんに「どうしたのですか!?」と尋ねずにはいられませんでした。すると「さっきウエストポーチを忘れたみたいだからとりにいってるんですよ〜」という答えが返ってきました。

走ってきたSさんと別れて15分ほど歩いたところに、彼のリュックが置かれてありました。ここまで進んでいてさらに戻ってきていたのかと男性の脚力にびっくりさせられた出来事でした。
ちなみにウエストポーチは無事見つかったそうです。



本当に水が透き通っていて冷たくて素晴らしかったです!沢に火照った足をつけて冷やしながら一休み。
峠の上では写真のような沢の音を聴きながら下り、歩いていくとともに川も水量が増えてだんだんと大きくゆるやかな流れになっていくのです。
α波に癒されました♪水のある風景はいいですね!


本宮自体もよかったですが、大斎原のほうが桜も咲いていて気持ちの良いところでした♪
大斎原の詳しい説明が載っているページ
参考にしてみてください。



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だらだらと長くなってしまいました。これでも旅行のほんの一部です。まだ何日かは(自分の体力ある限り)旅日記は続くかと思われます。