世に従はむ人は先ず機嫌をしるべし

その一
ちょうどナナホシが煮詰まってイライラしていた時です。
玄関のインターホンがなりました。

作業服のおじさま:「NHKのものです。料金を払ってください」


面倒だとか思いながら、「見ていないから払いません」と答えると、「法律で払わないといけなくなったんです」とか何とかぐちぐちい始めました。
不祥事は色あせてきたといえ、契約もしていないのにあたかも法をたてに催促してくるというところも、人をなめているように思えてむっとしました。


ナナホシ:「納得できないものには払えません。これ以上話すことはありません」

といってインターホンを切りました。
ドアの向こうの様子では「納得してもらえるまでまた来ますから」とかいって帰って行ったようです


普通、もっとしつこいですよね。
何かパンフレットとか置いていきますよね。

・・・ナナホシの声によほど怒りの感情がこもっていたのでしょうか?

少し反省。



その二
新聞の勧誘がやってきました。「古紙回収袋を配っています」という、なにやら愛想のいいお兄さんがカメラに映り、つい対応してしまいました。

「洗剤も何でもつけますよ。今回契約されない方にも無償で配っています」
とかいって大量の物品をバッグから取り出します。

ナナホシ:「新聞取るつもりありません。一か月でも無理ですね(きっぱり)」

そう伝えると、諦めてくれました。
その勧誘員、そこからがすごかったのです!

無償で配っているとかいう商品もさっとカバンに戻して、ろくな挨拶もなく去っていきました。
ナナホシの部屋の玄関の前は何事も起こらなかったように原状回復です。義務を果たしています(笑)

ナナホシが「貧乏学生で契約の見込みなし」と判断され、彼の興味は次の部屋に移っていることが明らかです。

・・・もしもあの物品を受け取っていたらどうなっていたのだろう?
タダより高いものはなし!?



*注) タイトルは、『物事はタイミングをうまく合わせないといけない。時期に合わないことには人は耳を貸さないし、聞いた人は不快になるから事はうまく運ばない』という古典の教えから