京都旅行一日目 -1

出発

秋を求めて京都’07  H19.11月11日(日)〜14日(月)

夜10時に夜行バスで出発。準備していたにもかかわらずごみ出しを忘れる。幸先悪い。旅行のしょっぱなからユーウツである。

隣は若い女性。あったかそうな白のふわふわジャケットを毛布代わりに、こんこんと寝続けている。
夜も深まるにつれ、気温がかなり下がってくる。お隣さんも寒いのか、かなり辛そうな体勢で丸まって眠っている。本当に雪が降っていると思うくらい寒かった。

夜行バスではほとんど楽しい思い出はない。安くて便利というだけだ。
ちなみに前は「東京と福岡を彼氏に会うために何度も往復しているんだ? だから節約のためにも夜行使うんですよ♪」というのろけ話をずっと聞かされた(苦笑)


今回は寒さと隣の女性の鼻すすり+ipodの音のコンボで眠れない。自分もMP3プレーヤーで対抗。耳詮代わりのプレーヤーのイヤホンと体を温めるホットコーヒーのおかげでようやく眠れた。この2つは必需品に追加だ(何か間違っている)

彼女は大阪で降りていった。窓際は本当に半端なく寒かった。そしてとっさに「自分は廊下側でよかった」と思ってすみません。

京都駅に7;45分に到着。天気はものすごくよい。京都タワー三度(みたび)。レオ君とアトム君も健在。 駅の反対側に抜けるときに朝の通勤ラッシュに遭遇して、平日であるということを改めて認識する。

500円の一日市バスが乗り放題のバスカードを購入。明日の出発地で売っているか不安なので2日分購入。カードが使用できる区間に嵐山(目的地の一つ)が含まれていないのを知り、辺鄙なところへいくのだなぁと覚悟。


初めの目的地は太秦広隆寺。 弥勒菩薩半跏思惟像を一度でよいから見ておきたかったのだ。 縄文杉の時と同じく、仏像が呼んでいる気がしたのだ。

乗り換えないといけないので四条大宮で降りる。バス乗り場のそばにはNOVAの教室があり、なんだか寂れたオーラを出していた。
結構朝方は冷えて、温かいにもものとお手洗いを求めてそばにあったマクドナルドに駆け込むことに。マックの横で「焼餅」の看板が出ていた。珈琲をテイクアウトして食べながら待つことに決めた。

マックで対応してくれたのは、京都弁をしゃべる外国人の金髪の美しいお姉さん。


・・・・・ひょっとしてNOVAの影響?


しかも焼餅はまだ営業時間でなく準備しているだけだった。
残念通りこして悲しくなりつぶやいてみる。

「珈琲ってこんなに温かかったんだなぁ」

バスの系統を間違えて違う方角へ向かってしまう。途中で気がついて降りたがバス停がわからない。どこまでも鈍い自分に嫌気がさす。
途方に暮れていたらおじさまが話しかけてきてバス停を教えてくれた。人の温かさに感謝。しかし右側上顎犬歯部に骨様硬を思わせる外観の腫瘤があったのが気になった。お大事に……。


なんとか無事に目的のバスを目的の系統のバスを捕まえて広隆寺に。狭い道を通って行く。一瞬、有名観光地に含まれているところというのが頭から抜けていた。
この日のために買ったカメラのデビュー戦、滑り出し好調。出会いに感謝して(?)お不動様に業成就(護摩:200円)を祈願してきた。

歩いていたら熟していい感じのにおいの銀杏がぽてぽてと落ちてくる。銀杏爆弾をかいくぐって宝物殿へ。頭上注意。警戒警報発令中。



宝物殿の仏像は、本当によかった!
柔らかい雰囲気の半跏思惟像だけでなく薬師如来像やその他、国宝級のものがたくさんあった。四天王もいた。

弥勒菩薩像の前には畳の壇が用意してあり、そこに座って15分ほどずーーーっと見とれてしまった。ほかにもたくさんの宝物があり、のんびりと見物した。

すでにおなかいっぱい。
本当に、彼らに会うためだけにでもでかけてよかったとはっきり言えるくらい素晴らしいものだった。